静けし(読み)シズケシ

デジタル大辞泉 「静けし」の意味・読み・例文・類語

しず‐け・し〔しづ‐〕【静けし】

[形ク]《「けし」は接尾語》静かである。穏やかである。
天地の穏かに―・きに」〈鴎外・ふた夜〉
「―・くも岸には波は寄せけるかこれの屋通し聞きつつ居れば」〈・一二三七〉

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精選版 日本国語大辞典 「静けし」の意味・読み・例文・類語

しず‐け・ししづ‥【静けし】

  1. 〘 形容詞ク活用 〙 ( 「けし」は接尾語 ) 静かである。おだやかである。騒がしくない。
    1. [初出の実例]「いざ児等(こども) あへて漕ぎ出(で)む にはも之頭気師(シヅケシ)」(出典万葉集(8C後)三・三八八)
    2. 「イワマヲ ツタウ ミヅノ コエモ xizzuqeô(シヅキョウ)、ジンセキ タエテ」(出典:天草本平家(1592)四)
    3. 「夜の静寂(シヅケキ)に、滴(したたり)の落るを将(はた)、落つるを」(出典:海潮音(1905)〈上田敏訳〉声曲)

静けしの派生語

しずけ‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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