静内御殿山遺跡(読み)しずないごてんやまいせき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「静内御殿山遺跡」の意味・わかりやすい解説

静内御殿山遺跡
しずないごてんやまいせき

北海道日高郡新ひだか町静内目名(しずないめな)にある縄文時代後期末~晩期初頭の積石(つみいし)墳墓群遺跡。静内川河口から北方約4~5キロメートルの標高25~28メートルの台地上に立地する。1952年(昭和27)に発見されて以来1965年まで藤本英夫らにより約80基の土壙墓(どこうぼ)が発掘された。形状円形楕円(だえん)形で、上に人頭大の石を積み上げている。副葬品としては土器、石棒、石斧(せきふ)や櫛(くし)、弓なども出土している。

野村 崇]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android