コロイド溶液(読み)ころいどようえき(英語表記)colloidal solution

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コロイド溶液」の意味・わかりやすい解説

コロイド溶液
ころいどようえき
colloidal solution

分散媒液体であるコロイド分散系をいう。通常はゾルと同義語である。分散質が固体微粒子の場合には分散コロイドとよび、タンパク質のような巨大分子溶液分子コロイドという。これは溶質分子が大きいために、コロイドとしての諸性質を示すので、溶液とコロイド溶液の両方の性格をもっているともいえる。また、せっけんなどの界面活性剤の溶液は、臨界ミセル濃度CMC)以上になると会合してミセルが生じ、コロイド溶液としての性質を示すようになる。これはミセルコロイド会合コロイド)という。

山崎 昶]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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