家庭医学館 「非感染性角膜潰瘍」の解説
ひかんせんせいかくまくかいよう【非感染性角膜潰瘍 Non-Bacterial Corneal Ulcer】
非感染性の潰瘍はいろいろな原因でおこりますが、多くは角膜(黒目(くろめ))の周辺部(結膜(けつまく)寄り)に生じた潰瘍をいいます。
[原因]
自己免疫(じこめんえき)がかかわっているもの(モーレン潰瘍)、ブドウ球菌(きゅうきん)に対するアレルギーがかかわっているもの(カタル性角膜潰瘍)、関節リウマチなどの膠原病(こうげんびょう)にともなっておこるもの、角膜の知覚に関係する三叉神経(さんさしんけい)まひにともなっておこるもの、顔面神経まひでまぶたを閉じられず、角膜の表面がただれておこるものがあります。
[治療]
副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモン(ステロイド)薬の点眼が効きますが、治療がむずかしいものもあります。神経まひの角膜潰瘍では、治療用ソフトコンタクトレンズを使用したり、まぶたが開かないよう一時的に縫ってしまうこともあります。
専門医の指示に従って治療することがたいせつです。