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非決定理論 ひけっていりろんnon-decision theory

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

非決定理論
ひけっていりろん
non-decision theory

R.A.ダールらの多元主義理論に対置された権力論の枠組みの一つ。民主的組織においては争点ごとに異なるリーダー多元的に存在するという多元的な権力モデルに対して,非決定理論は何を争点にするべきかをめぐって水面下での権力行使があることを指摘した。権力は政策決定という観察可能なレベル (多元主義はここに限定される) においてだけでなく,既存の支配者に不利益を与えるような争点をその決定過程に顕在化させないためにも行使される。 P.バクラックと M.バラッツは争点化されるべき問題を政策決定から排除する権力を「非決定権力」と名づけた。たとえば経済成長を至上目的とする組織において公害問題はその決定過程から排除される可能性が高い。なぜなら公害問題の争点が当該組織を支える既得権の集積の障壁となるからである。 S.ルークスは非決定権力の行使を特定の争点が人々に認識されないようにする意識操作にまで及ぶとして,こうした問題回避を特徴とする権力行使の存在は,さらに人々の認識様式にまで拡大されると指摘している。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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