非組合員(読み)ひくみあいいん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「非組合員」の意味・わかりやすい解説

非組合員
ひくみあいいん

労働組合員でない者をいう。労働組合法では組合の自主性を保証するため,使用者の利益を代表するもの (利益代表者) の組合加入を禁じている (2条1号) 。これによれば会社役員,人事に関し直接の権限をもつ者,使用者の労務上の計画・方針に関する機密事項に接し,職務上の義務と責任が労働組合員たる義務・行動に抵触する監督的地位にある者などが非組合員にあたる。非組合員の具体的範囲は労使で協定するが,近年雇用構造の変化に伴う人事配置で,従来非組合員とされてきた管理職層のなかに,労組法上の利益代表者にあたらないものが激増労使協定における非組合員の範囲の厳密な見直しが大きな課題になっている。なお国営企業および地方公営企業の組合については,使用者の利益代表者の範囲は,労働委員会が認定して告示する (国営企業労働関係法4条2項,地方公営企業労働関係法5条2項) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む