面形(読み)オモカタ

デジタル大辞泉 「面形」の意味・読み・例文・類語

おも‐かた【面形】

かたち。面ざし。
「―の忘れむしだは大野ろにたなびく雲を見つつしのはむ」〈三五二〇〉

おもて‐がた【面形】

仮面。めん。
「―を取りのけては人もぞ見知る」〈今昔二八・三五〉

めん‐がた【面形】

面。おもてがた。
仮面の形に作った素焼き玩具

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精選版 日本国語大辞典 「面形」の意味・読み・例文・類語

めん‐がた【面形】

  1. 〘 名詞 〙
  2. (めん)。仮面。おもてがた。
  3. 仮面の形に作った素焼きの玩具。
    1. [初出の実例]「今小児玩物のめんがたは面摸なり。瓦の摸に土を入てぬくなり」(出典:随筆・嬉遊笑覧(1830)六下)

おもて‐がた【面形】

  1. 〘 名詞 〙 顔につけるかぶり物で、人や神、動物などの顔にかたどって作ったもの。面(めん)。おもて。
    1. [初出の実例]「面形を取去(とりのけ)ては、人もぞ見知ると思ひければ」(出典今昔物語集(1120頃か)二八)

おも‐かた【面形】

  1. 〘 名詞 〙 顔のかたち。顔つき。おもざし。
    1. [初出の実例]「面形(おもかた)の忘るさあらばあづきなく男じものや恋ひつつ居らむ」(出典:万葉集(8C後)一一・二五八〇)

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