革命行動ファッシ(読み)かくめいこうどうファッシ(その他表記)Fasci d'azione rivoluzionaria

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「革命行動ファッシ」の意味・わかりやすい解説

革命行動ファッシ
かくめいこうどうファッシ
Fasci d'azione rivoluzionaria

第1次世界大戦へのイタリア参戦を唱えて 1914年 12月にできた結社。サンディカリストの A.デ・アンブリスや F.コリドーニらが革命戦争推進の立場からイタリアの参戦を主張し,14年 10月に国際主義革命運動ファッショをつくった。これに同じく参戦を唱えて社会党を除名されたムッソリーニらが新たに加わってできたのが革命行動ファッシで,大戦後の 19年3月に結成される戦闘ファッシ母体となる結社である。

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世界大百科事典(旧版)内の革命行動ファッシの言及

【デ・アンブリス】より

…青年期より社会主義運動に加わり,1907年パルマの労働会議所書記となる。直接行動を重視する革命的サンディカリストの立場をとり,第1次大戦の勃発に際してイタリアの参戦を主張,革命行動ファッシの結成に加わった。戦後,ダンヌンツィオのもとでフィウメ独立国憲章の作成に協力し(フィウメ占領),のちパルマに戻って反ファシズム闘争を指導したが,1923年フランスへの亡命を余儀なくされた。…

※「革命行動ファッシ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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