靫を懸く(読み)ゆきをかく

精選版 日本国語大辞典 「靫を懸く」の意味・読み・例文・類語

ゆき【靫】 を 懸(か)

  1. 靫を背負う。
    1. [初出の実例]「靱懸流(ゆきかくル)伴の緒広き大伴に国栄えむと月は照るらし」(出典万葉集(8C後)七・一〇八六)
  2. 勅勘などを受けたとき、閉門謹慎のしるしとして、その家の門口検非違使が靫をかけて出入りを制する。平安時代末ごろに行なわれた。
    1. [初出の実例]「右衛門督大炊御門家四門懸靱、庁下部付門引褰幔、責下手人云々」(出典:長秋記‐長承二年(1133)七月二六日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android