改訂新版 世界大百科事典 「鞍鋼憲法」の意味・わかりやすい解説 鞍鋼憲法 (あんこうけんぽう)Ān gāng xiàn fǎ 中国の企業管理方式の一つ。毛沢東が1960年初め,中国最大の鉄鋼コンビナート鞍山工場の経験を総括したものと言われる。企業経営において,党の指導性を強化するとともに,大衆路線方式をもち込むことを主眼にした。これに対峙するものが,ソ連の専門家を中心とする企業経営方式である。66年以後の文化大革命期には前者が唱道された。77年以降はこの方式は否定され,専門家方式となった。執筆者:小島 麗逸 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by