音の大きさ(読み)おとのおおきさ(その他表記)loudness

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「音の大きさ」の意味・わかりやすい解説

音の大きさ
おとのおおきさ
loudness

音の大きさを表わす単位にはフォンソーンの2種ある。フォンは 1kHz の音の音圧レベル数で,これと同じ大きさに聞える音の大きさのレベルを示す。たとえば,1kHz 60dBの音と同じ大きさに聞える音は 60フォンである。しかし感覚的な音の大きさは,同じ音圧でも周波数によって異なるので,フォンの値と比例しない。感覚的・心理的尺度として用いられる音の大きさの単位がソーンである。音の大きさ S ソーンとそのレベル P フォンとの間にはスティーブンス実験式 log 10S=0.03Pk が成り立つ。 k は周波数に依存する定数で,1kHz では k=1.2 である。レベルが 10フォン大きくなるとソーンの値はほぼ2倍となる。

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