音水鉄山村(読み)おんずいてつざんむら

日本歴史地名大系 「音水鉄山村」の解説

音水鉄山村
おんずいてつざんむら

[現在地名]波賀町音水おんずい

引原ひきはら川の右岸に位置し、南ははら村。音水は高付された村ではなく、蹈鞴製鉄従事者が集住するいわゆる山内集落で、現在も残る金山かなやま神社(カナイゴサンとも称される)を中心に六十数戸の集落があったという。操業時期は墓碑銘などから江戸時代にさかのぼるが、明治期に入って山林が国有林化され衰退した(以上「波賀町誌」)。年未詳の御領分諸座方請分(下村家文書)に、寛文一三年(一六七三)から延宝四年(一六七六)まで竜野屋弥左衛門が「引原中音水炭山発鍛冶三分」を請負ったとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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