オン(その他表記)on

翻訳|on

デジタル大辞泉 「オン」の意味・読み・例文・類語

オン(on)

[名](スル)
スイッチが入った状態機械などが作動中の状態。⇔オフ
ゴルフで、ボールグリーンにのること。「第2打でオンする」
《「オンタイム」の略》仕事中であること。「オンとオフを切り替える」⇔オフ
他の外来語の上に付いて、上にある、接している、その状態にあるなどの意を表す。「オンザロック」「オンライン」
[補説]3日本語での用法

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精選版 日本国語大辞典 「オン」の意味・読み・例文・類語

オン

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] on )
  2. 電気、ガスなどのスイッチを点ずる(入れる)こと。点灯。また、その結果、機械が操作中のこと。⇔オフ
    1. [初出の実例]「俊介はスウィッチをオンにしながら、わめいた」(出典:抱擁家族(1965)〈小島信夫〉四)
  3. ( ━する ) ゴルフで、ボールがグリーンにのること。「ワンオン」「ツーオン」などという。
    1. [初出の実例]「これで、首尾よくオンしてくれたら、スリーオンや」(出典:東京の孤独(1959)〈井上友一郎〉ナイス・ショット)
  4. …の上に、…に接して、の意。他の語と複合して用いられる。「オンライン」「オン・ザ・ロック」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オン」の意味・わかりやすい解説

オン
On; Hēliopolis

古代エジプトの都市。ギリシア名ヘリオポリス。カイロの北東 11km,マタリアの近くに位置する。現テルフスン。第1王朝時代 (前 3100頃~2890頃) から太陽神レー (ラー) 崇拝の首座として,宗教上重要な役割を果したが,特に第5王朝 (前 2494頃~2345頃) においては,オンの神官職が台頭し,オン神学は王権と結びつき太陽神レーに対する国家的祭儀が王朝全体を支配した。この時代の王たちは「太陽の子」という称号を用いた。伝説によればプラトンらも遊学したとされる。セソストリス1世オベリスクが現存する。

おん

サンスクリット語 oṃの音写。呪文初めに称えられる祈祷語。古来インドでは,応諾を意味する敬語で,この言葉に種々の深い秘義を与えて聖音とした。また,それを分解するとa・u・mの3字から成り立つ言葉として,発生,維持,終滅の合成であるとし,ヒンドゥー教ブラフマー (創造) ,ビシュヌ (維持) ,シバ (破壊) の3神に配当させた。仏教,特に密教にこの言葉が取入れられて,真言の初めに称えられ,神聖な呪語として尊ばれている。帰命,供養,三身,法身,報身,応身の意味をもつともされている。

オン
on

ギリシア語で「ある」「あるもの」を意味し,「有」「存在」などと訳される。プラトンは「真の有」 ontōs on (→オントス・オン ) がイデアであるとし,アリストテレスは,「存在である限りの存在者」 on hē onを扱うのが哲学であるといった。

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世界大百科事典(旧版)内のオンの言及

【御嶽】より

…本土の鎮守の森に似た聖地で,沖縄本島では,御嶽のなかに拝所(うがんじゆ)が設けられ,ここで祈願がおこなわれている。八重山の島々では,沖縄本島の御嶽にあたる聖地がウガンとかワン,オンとよばれている。御嶽の中心はイベまたはイビとよばれ,そこに自然石などがまつられ,その前に香炉が置かれている。…

【西洋哲学】より

…つまりここでは,フュシスは超自然的原理によって形態や内的構造を与えられる,それ自体ではまったく無構造的(アリュトモスarhythmos)な素材,それ自身のうちにはいかなる形成力ももたない無機的素材とみなされ,その生成消滅も単なる偶然的な変化としか考えられていない。こうした素材はそれだけでは非存在(メ・オンmē on)であり,一定の形相と結びついてはじめて存在者(オンon)たりうるのである。 しかし,考えてみれば,このように相互に内的連関をもたない形相と質料との結合ということでその存在構造の解き明かされうる存在者は限られていよう。…

【ヘリオポリス】より

…カイロの北東郊外にある古代エジプトの太陽神信仰の中心地のギリシア名。古代エジプト名はイウヌウIunu,聖書地名のオンOnに相当する。太陽神(アトゥムおよびラー)を宇宙創造神とする〈ヘリオポリス神学〉は,オシリス神話をも取り込んでエジプトの宗教思想に深い影響を与え,他の大神はラーとの習合により太陽神,創造神の権威を主張し,イクナートンのアテン信仰の源泉ともなった。…

※「オン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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