頭巻(読み)かしらまき

精選版 日本国語大辞典 「頭巻」の意味・読み・例文・類語

かしら‐まき【頭巻】

〘名〙
土蔵軒下の土を厚く塗って平壁より突き出させたところ。はちまき。〔日本建築辞彙(1907)〕
頭部が渦形に曲がっていること。また、そういう釘。かしらまきくぎ。〔日本建築辞彙(1906)〕
※俳諧・崑山集(1651)九「頭巻の釘うつ槌も砧かな〈貞徳〉」

あたま‐まき【頭巻】

〘名〙 頭部を丸く巻いた角釘。上等な雨戸天井などに使用する。
浄瑠璃・西行法師墨染桜(1715頃)道行「なんじゃ、わしを天井釘、頭まきじゃと云事か」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android