願成寺跡(読み)がんじようじあと

日本歴史地名大系 「願成寺跡」の解説

願成寺跡
がんじようじあと

[現在地名]宇和島市元結掛

九島鯨谷くしまくじらだに(現蛤)にあった遍照山願成寺を寛文八年(一六六八)元結掛もとゆいぎ大師堂に移し、同じく遍照山願成寺と称した。

鯨谷の願成寺は、「宇和旧記」に「元者有于久島、四国辺路八十八箇所横堂之随一也」とあり、巡礼者は九島に渡海して巡拝していたが、渡海は不便なため、弘法大師が現在地に馬目木まめぎを植えて目印にして、これに札をかけて渡海にかえさせたという伝説が記載されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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