食詰(読み)くいつめる

精選版 日本国語大辞典 「食詰」の意味・読み・例文・類語

くい‐つ・める くひ‥【食詰】

[1] 〘他マ下一〙 くひつ・む 〘他マ下二〙 食いしばる。かみしめる。
※十訓抄(1252)八「いみじく腹あしくて、いつとなく歯をくひつめて怒りておはしけるには」
[2] 〘自マ下一〙 くひつ・む 〘自マ下二〙 不品行や経済的破綻(はたん)のために、正常な生活ができなくなる。暮らしにゆきづまる。
歌舞伎・𢅻雑石尊贐(1823)序幕「京大阪も食ひつめて、又もお江戸へ住替への」

くい‐つめ くひ‥【食詰】

〘名〙 不品行や経済的失敗などのために生計がたたなくなること。また、その人。くいつめもの。
※社会百方面(1897)〈松原岩五郎椋鳥「或は田舎飛び出しの書生あり、或は東京喰詰の先生あり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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