椋鳥(読み)ムクドリ

デジタル大辞泉 「椋鳥」の意味・読み・例文・類語

むく‐どり【×椋鳥】


ムクドリ科の鳥。全長24センチくらい。くちばしと脚が橙黄色背面は黒褐色で、顔に不規則な白斑があり、飛ぶと白い腰が目立つ。大群をつくり、リャーリャーと鳴く。昆虫果実を食べる。日本では大部分留鳥。白頭翁。むく。 秋》「―のこぼれ残りし梢かな/立子
㋑スズメ目ムクドリ科の鳥の総称。旧大陸に百数種が分布コムクドリホシムクドリなどや九官鳥が含まれる。
田舎から都会に出て来た人をあざけっていう語。おのぼりさん。
「町からは毎日毎日ポンぴきが―を引張って来る」〈漱石坑夫

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精選版 日本国語大辞典 「椋鳥」の意味・読み・例文・類語

むく‐どり【椋鳥】

〘名〙
① ムクドリ科の鳥。全長約二四センチメートル。全体に黒色で、顔と腰に白い羽毛がまじり、嘴(くちばし)と脚は橙色。アジア大陸北東部に分布し、日本では各地にすみ、北のものは南に渡って冬を越す。群れをなしてすみ、人家付近でも普通に見られる。ムクノキの果実を好むところからこの名がある。《季・秋》 〔日葡辞書(1603‐04)〕
② 江戸の町に出て来た田舎もの。また、その人をあざけっていう語。
歌謡・松の葉(1703)一・早舟「おちょぼちょぼ様の、なりはむくどりじゃ、こえは鶯じゃ」
③ 特に、冬季、信越地方などの雪国から江戸に出て来た出かせぎ者をいう。
※雑俳・柳多留‐七三(1821)「むく鳥も毎年くると江戸雀
④ 取引相場で素人の客をいう。〔取引所用語字彙(1917)〕

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普及版 字通 「椋鳥」の読み・字形・画数・意味

【椋鳥】りようちよう

むく鳥。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「椋鳥」の解説

椋鳥 (ムクドリ)

学名Sturnus cineraceus
動物。ムクドリ科の鳥

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