飢餓痛症候群(読み)きがつうしょうこうぐん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「飢餓痛症候群」の意味・わかりやすい解説

飢餓痛症候群
きがつうしょうこうぐん

空腹、飢餓時に心窩(しんか)部痛(上腹部痛)が増強する場合、これを飢餓痛症候群という。腹痛のうち心窩部痛の頻度は高いが、これは食事の摂取と関係が深い。一般に摂食後、しばらくしてから痛む場合が多いが、これとは異なり空腹時に痛みが強くなる場合がある。これが飢餓痛(空腹痛)で、十二指腸潰瘍(かいよう)、十二指腸炎過酸症などが疑われる。摂食後40分ごろをピークとする正常の胃液分泌パターンがずれて、100分以後にピークをもつためにおこるとされている。軽い食事をとったり制酸剤を服用すれば、短時間で飢餓痛は消失する。

[細田四郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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