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過酸症 カサンショウ

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デジタル大辞泉の解説

かさん‐しょう〔クワサンシヤウ〕【過酸症】

胃酸過多症

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大辞林 第三版の解説

かさんしょう【過酸症】

胃液の酸度が異常に高い状態。消化性潰瘍・胃炎などを生じると、胸やけ、げっぷ、空腹時の胃痛、吐き気などがみられる。胃酸過多症。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

過酸症
かさんしょう

臨床的に胃酸分泌機能を表現するのに、以前には酸濃度を指標として用い、いわゆる遊離酸度が40以上の酸分泌亢進(こうしん)状態を過酸症あるいは胃酸過多症とよんでいたが、標準的胃液検査法として最高刺激試験が確立されると、胃酸分泌機能の表現には主として酸分泌量が用いられるようになり、過酸症にかわって酸分泌亢進が臨床用語として定着した。しかし実際には、過酸症の定義の基礎となった遊離酸度自体がすでに過去のものになってしまい、pH7.0を目標にして滴定に要したアルカリ量(mEq)すなわち滴定酸度にとってかわられた今日においても、臨床上、過酸症という用語が使われており、その場合には胃酸分泌亢進の意味において使用されていると考えてよい。
 胃酸分泌機能は一般に、性、年齢、胃粘膜の状態など多数の要因によって影響を受け、個人間の変動が大きいが、胃酸分泌亢進の判定にあたっては、日本消化器病学会の胃液測定法検討委員会で全国集計した内視鏡的正常胃粘膜症例の胃酸分泌機能が参考になる。すなわち、刺激剤投与前1時間の基礎酸分泌量(BAO)では男性7mEq/hr、女性4mEq/hr、および最高刺激投与後1時間の最高酸分泌量(MAO)では男性20mEq/hr、女性15mEq/hrを超えた場合に、酸分泌亢進と判定して差し支えない。
 胃酸分泌亢進をきたす疾患として消化性潰瘍(かいよう)(胃・十二指腸潰瘍)が知られているが、実際には潰瘍の発生部位によって異なり、十二指腸潰瘍では胃酸分泌亢進がみられるが、胃潰瘍ではむしろ低下していることもある。消化性潰瘍に膵臓(すいぞう)のランゲルハンス島腫瘍(しゅよう)が合併したゾリンジャー‐エリソンZollinger-Ellison症候群は、高度の胃酸分泌亢進をきたすことで有名である。[石森 章]

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世界大百科事典内の過酸症の言及

【胃液】より

…基礎分泌だけでも健康な成人では1日に1~1.5lの胃液が分泌されている。
[胃液検査]
 胃液の分泌の異常はいろいろな病気でみられ,十二指腸潰瘍ゾリンジャー=エリソン症候群では増加して過酸症hyperacidityとなり,萎縮性胃炎胃癌では低下して低酸症hypacidityとなる。胃液の分泌は胃液検査で測定される。…

※「過酸症」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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