精選版 日本国語大辞典 「摂取」の意味・読み・例文・類語
せっ‐しゅ【摂取】
〘名〙
① 仏語。
(イ) おさめとってまもること。仏が衆生(しゅじょう)を救うこと。
※九冊本宝物集(1179頃)九「摂取の光明は念仏者を照し給ふ」
※歌舞伎・韓人漢文手管始(唐人殺し)(1789)四「凡夫の衆生をせっしゅして捨給はねば、只仮初にも怠らず、南無阿彌陀仏と唱へ給へ」
(ロ) 欲する所を選び出して、おさめとること。
※選択本願念仏集(1198頃)「選択与二摂取一、其言雖レ異、其意是同」
② 自分のものとしてとり入れること。また、栄養になる物などを体内にとり入れること。
※光悦本謡曲・殺生石(1503頃)「汝を成仏せしめ、仏体真如の全身となさん。摂取せよ」
※私的生活(1968)〈後藤明生〉二「しょうこりもなく摂取し続けたアルコールによる酔いが」
しょう‐しゅ セフ‥【摂取】
〘名〙 ⇒せっしゅ(摂取)
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