飯櫃城跡(読み)いびつじよう

日本歴史地名大系 「飯櫃城跡」の解説

飯櫃城跡
いびつじよう

[現在地名]芝山町飯櫃

井田氏の坂田さかた(現横芝町)を中心とする支城群の一つと考えられ、のち同氏の家臣山室氏が在城していたという。天文元年(一五三二)山室氏が山室やまむろ(現松尾町)から移り、三代にわたったとも伝える(総州山室譜伝記)城郭高谷たかや川の右岸に営まれ、三郭で構成され、東西三二〇メートル・南北二四〇メートルの規模が想定される。I・II郭はしろうちにあり、その西の大堀切にIII郭がみられる。I・II郭間の空堀は上幅一二―二〇メートル、下幅四―一一メートルで、I郭からの深さ二・二―四メートルであるが、II・III郭間は上幅二〇―二五メートル、下幅一〇―一三メートルで、II郭からの深さは五・五―八メートル。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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