日本歴史地名大系 「芝山町」の解説 芝山町しばやままち 千葉県:山武郡芝山町面積:四三・四七平方キロ山武郡の北端に位置し、南は山武町・松尾(まつお)町・横芝(よこしば)町、東は香取郡多古(たこ)町、北西は成田市、西は印旛(いんば)郡富里(とみさと)町に接する。町域の中央部は下総台地で、東部を栗山(くりやま)川の支流高谷(たかや)川、西部を木戸(きど)川支流の大蔵(おおくら)川が南東流する。中央北寄りをほぼ東西に国道二九六号が通る。小池(こいけ)古墳群・殿部田(とのべた)古墳群・宝馬(ほうま)古墳群など、約八〇〇基が分布し、「国造本紀」にみえる武社国造の墳墓も想定されている。古代は上総国武射(むしや)郡に属し、加毛(かも)郷・新居(にいい)郷(和名抄)が当町域に比定されている。芝山の観音教(かんのんきよう)寺は宝亀一一年(七八〇)光仁天皇の勅命で創建されたと伝える。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「芝山町」の意味・わかりやすい解説 芝山〔町〕しばやま 千葉県北東部,下総台地の東部,栗山川の上流部にある町。 1955年二川 (ふたがわ) ,千代田の2村が合体して町制。米作のほか,スイカや野菜の露地栽培が行なわれる。史跡の芝山古墳群には 500基余の古墳が分布し,その中心となる前方後円墳の殿塚・姫塚からは,全国でもまれな形象埴輪の行列 (史跡) が完全な形で発見された。観音寺 (芝山仁王尊) にはインド人の制作と伝わる黒色仁王尊像,仁王門 (日本唯一の御堂造) ,県指定文化財の三重塔が残る。境内に芝山ミューゼアムがある。成田市三里塚に隣接する北部は,新東京国際空港 (→成田国際空港 ) の用地となり,その建設に伴って,内陸工業・住宅団地が進出した。 JR総武本線松尾駅へバスが通じる。面積 43.24km2。人口 7033(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by