餅の札(読み)モチノフダ

デジタル大辞泉 「餅の札」の意味・読み・例文・類語

もち‐の‐ふだ【餅の札】

近世乞食などに年末に祝いの餅を施し、その印として家の門柱に張った札。
弱法師よろぼふしわが門ゆるせ―/其角」〈猿蓑

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「餅の札」の意味・読み・例文・類語

もち【餠】 の 札(ふだ)

  1. 江戸時代年の暮れに、乞食が門づけをして、もちつきの祝いとして餠を乞い、もらった家とまだもらわない家を区別するしるしに、門の柱に張っておく札。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「弱法師我が門ゆるせ餠の札〈其角〉」(出典:俳諧・猿蓑(1691)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android