餡餠(読み)あんも

精選版 日本国語大辞典 「餡餠」の意味・読み・例文・類語

あん‐も【餡餠】

  1. 〘 名詞 〙 あん餠をいう幼児語。また、転じて、餠をいう幼児語。あも。
    1. [初出の実例]「下総はおかべむさしはあんもなり」(出典:雑俳・柳多留‐一二(1777))
    2. 「坊は聞訳が能(いい)から御褒美をやりませう。餠(アンモ)がよかろ」(出典滑稽本浮世風呂(1809‐13)三)

あん‐もち【餡餠】

  1. 〘 名詞 〙 あんを中に入れた餠。また、あんで包んだ餠。あんころ餠。あんぴん。
    1. [初出の実例]「菓子 白あんもち 牛房、にしめて」(出典:今井宗久茶湯日記抜書‐天文二三年(1554)正月二八日)
    2. 「のどにつまりしあんもちのあんに相違の顔付なり」(出典:浄瑠璃・淀鯉出世滝徳(1709頃)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android