幼児語(読み)ヨウジゴ

  • ようじご エウジ‥
  • ようじご〔エウジ〕

世界大百科事典 第2版の解説

幼児の言語。以下,幼児期を3期に分け,乳児期幼児前期,幼児後期として,言語発達言語習得過程幼児言語特質を概観することとする。乳児期は言葉の準備期で,初語の出る10ヵ月から1歳ごろまで,幼児前期は,日常生活に必要な地域社会で用いる語や音声が使えるようになる時期,幼児後期は小学校にあがるまでで,言語による自己行動の調整(内言(頭で考える))ができるようになる時期である。この間の発達には,幼児自身の生得的能力の違いもあるが,育児者(主として母親)の働きかけを含む,育つ環境の影響が大きく,個人差がある。

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大辞林 第三版の解説

幼児期に特有な語彙ごい。飯めしを「まんま」、歩くことを「あんよ」、犬を「わんわん」という類。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

子供のことばは、さまざまの面で大人のことばとは異なった特徴をもっている。音韻面では「コーキ」(飛行機)、「ネト」(猫)といった音の脱落や代置、統語面では「ブーブー オウチ カエル」(自動車で家に帰る)といった助詞の脱落や「好キクナイ」「キレイクナイ」などの活用の誤り、また意味面では四つの動物を全部「イヌ」とよんでしまうような汎化(はんか)の現象などのみられるのが普通である。子供のことばは、大人の規準からすれば、言語能力の未熟性の現れとみなすことができるが、しかし一方、一つのコミュニケーション・システムとしてみるならば、一定の規則性をもち、独自の組織を備えた1個の言語であるといえる。こうした観点から、子供のことばを、日本、英などと同じ意味合いで幼児語とよぶ。このような幼児語の特質を明らかにし、それに基づいて言語習得と言語使用の本質に迫ろうとする学問が言語心理学である。
 なお、狭義には、犬を「ワンワン」、寝ることを「ネンネ」というように、幼い子供と養育者の間で使われ、より単純な音構造をもつ一群の語をさして幼児語とよぶ。この場合の幼児語は、女性語、学生語、農業語などと同じく、話し手の社会的属性に基づく語彙(ごい)の差異(位相)の一つの現れということができる。[鈴木敏昭]
『大久保愛著『幼児語』(『講座日本語の語彙 第一巻』所収・1982・明治書院)』

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 幼児期特有の言語。魚を「とと」、犬を「わんわん」、歩くことや足を「あんよ」という類。

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