館煙草(読み)たてタバコ

精選版 日本国語大辞典 「館煙草」の意味・読み・例文・類語

たて‐タバコ【館煙草】

〘名〙 (タバコはtabaco) 近世、上野国片岡郡寺尾村(群馬県高崎市寺尾町)一帯から産出したタバコの名。江戸初期、雁行川上流の館(たて)の地を開いた佐藤治部左衛門がタバコ栽培を始めたのが名の起こりという。朝廷将軍家に献上されて有名になった。館のたばこ。
狂歌卜養狂歌集(1681頃)「たかさきのたてたはこをのみけるに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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