普及版 字通 「馗」の読み・字形・画数・意味
馗
11画
(異体字)逵
12画
[字訓] みち
[説文解字]
[字形] 形声
声符は九(きゅう)。〔説文〕十四下に「九のなり。龜背に似たり。故に之れを馗と謂ふ。馗は高なり。九首に從ふ」という。〔爾雅、釈宮〕に「九之れを逵と謂ふ」とあり、馗は逵の異文とみてよい。(りく)は陵陸の字であるから、聖域の道。九は声をとるのみの字である。
[訓義]
1. みち。また逵に作る。
2. またに作る。もりつち。
3. かくれる。
4. ほおぼね。
5. 鍾馗。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕馗 ミチ 〔字鏡集〕馗 ミチ・オホキナリ・チマタ・ワタリ・アキラカニワタルミチナリ
[語系]
馗giu、軌kiuは声近く、馗とは特定の通路をいうものであろう。字が首に従うことからいえば、断首坑などを設けるいわゆる遮(しゃれつ)の意であるかもしれない。
[下接語]
古馗・荒馗・鍾馗・中馗・野馗・霊馗・老馗
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報