日本歴史地名大系 「香薗村」の解説 香薗村こうぞのむら 福岡県:筑紫野市香薗村[現在地名]筑紫野市香園(こうぞの)大石(おおいし)村の東、南西流する宝満(ほうまん)川左岸にある。南は山家(やまえ)村。安楽寺草創日記によれば、康和二年(一一〇〇)に大宰権帥大江匡房が建立した満願院に寄進された所領のうちに「香薗」があり、以後太宰府天満宮領であった。建武元年(一三三四)七月一二日の権律師公治書下(満盛院文書/南北朝遺文(九州編)一)では「香薗并竹薗寺」が安楽寺(太宰府天満宮)の宮師坊に安堵され、観応三年(一三五二)書写の安楽寺領注進状には「香薗寺」が書立てられている。大永六年(一五二六)四月一五日の太宰府天満宮宮師快真注進状(満盛院文書/大宰府・太宰府天満宮史料一四)によれば、天満宮満盛(まんじよう)院領「香薗村」は三町。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by