香讃(読み)こうさん

改訂新版 世界大百科事典 「香讃」の意味・わかりやすい解説

香讃 (こうさん)

声明(しようみよう)曲の曲名。また分類名。〈香偈(こうげ)〉とも称する。法要の導入部において,香をたいて諸尊に献じ,道場を清める意をあらわす声明曲。禅系,浄土系の宗派で用い,他の宗派の《散花(さんげ)》《供養文(くようもん)》に相当する。《散花》から類推すれば,声明に合わせて香をたく所作があってもよいわけだが,その所作はない。〈炉香乍爇法界蒙重……〉〈香纔爇炉焚宝鼎中……〉〈願我身浄如香炉……〉など数曲あるが,個別の曲名はなく,特に呼び分ける場合は〈炉香〉などと最初の字句で呼ぶ。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 横道

菊の節供,九月節供,重九 (ちょうく) ともいう。五節供の一つ。旧暦9月9日の節供で,奈良時代より,宮中では天皇が紫宸殿に出御し,群臣に宴を賜わり詩歌文章をつくらせる菊花の宴が行われ,年中行事となった...

重陽の用語解説を読む