馬上杯(読み)バジョウハイ

デジタル大辞泉 「馬上杯」の意味・読み・例文・類語

ばじょう‐はい〔バジヤウ‐〕【馬上杯/馬上×盃】

さかずき一種高台こうだいが高く、そこを握って飲むもの。

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精選版 日本国語大辞典 「馬上杯」の意味・読み・例文・類語

ばじょう‐はいバジャウ‥【馬上杯】

  1. 〘 名詞 〙 杯の一種。高坏(たかつき)に似て高台部が丈高になっており、そこを握って用いる。馬上で飲酒するのに適した形であるため、また、器の腰が高く馬上にいるようなのでこの名があるという。
    1. [初出の実例]「あわてて馬上杯を置き」(出典:故郷忘じがたく候(1968)〈司馬遼太郎〉)

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世界大百科事典(旧版)内の馬上杯の言及

【酒器】より

…宋代10世紀以後には酒の種類も著しく増加し,都市生活の繁栄とあいまって酒楼などで出す銀や陶磁の酒器も現在と変わらなくなる。特に目立つのは元以後,主として景徳鎮で作られた馬上杯と呼ぶ脚の長い盃で,白地に銅顔料の発色による赤いアブストラクトを浮き出させ,清酒の普及とともに広く愛好された。このほか口の大きい小型陶壺で中に湯を入れて上に盃をのせる保温酒器や,北方寒地で上にコーリャン酒などを入れ下にアルコールや度数の強い蒸留酒を入れて燃やす金属性の燗器,水筒形で酒鼈(しゆべつ)と呼ばれる偏提(へんてい)も中国的な酒器であろう。…

※「馬上杯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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