日本歴史地名大系 「馬野郡」の解説 馬野郡まのぐん 千葉県:上総国馬野郡「和名抄」に記す上総国海上(うなかみ)郡馬野(むまの)郷を含む一帯に成立した郡。真野(まの)郡とも。近世の市原郡で、現市原市の北西部にあたる。建武二年(一三三五)一〇月二三日の三浦高継寄進状(鶴岡八幡宮文書)に真野郡とみえ、郡内の椎津(しいづ)郷が鎌倉鶴岡八幡宮に寄進されている。国衙領であったとみられ、応安五年(一三七二)五月の市原八幡宮五月会馬野郡四村配分帳(覚園寺文書)に豊成(とよなり)郷・島穴(しまな)郷・入沼(いりぬま)郷・青柳(あおやぎ)郷がみえ、用途計五三貫七五〇文を負担している。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by