駅逓寮(読み)えきていりょう

精選版 日本国語大辞典 「駅逓寮」の意味・読み・例文・類語

えきてい‐りょう‥レウ【駅逓寮】

  1. 〘 名詞 〙 駅逓局旧称。明治四年(一八七一八月から一〇年一月までの称。郵便事業を担当し、八年には為替、貯金事業の開設に当たる。
    1. [初出の実例]「駅逓寮及各地郵便取扱所等え可申立事」(出典:新聞雑誌‐九〇号・明治六年(1873)四月)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の駅逓寮の言及

【駅逓司】より

…また〈陸運会社規則〉を作成して,宿駅制度廃止の準備を進めたが,同年9月民部省廃止により大蔵省に移管された。同月駅逓寮に昇格し,〈陸運会社規則〉にもとづいて東海道各駅陸運会社の設立を進め,その完了をまって72年2月,東海道各駅伝馬所,助郷を廃止した。また同年10月,全国諸道の伝馬所,助郷を廃止し,73年5月郵便事業の政府専掌制を確立した。…

【郵便報知新聞】より

…1872年(明治5)に駅逓頭前島密(ひそか)が秘書の小西義敬を社主として創刊させた。駅逓寮(のちの郵便局)の組織を通じてニュースを集めるなど地方記事が充実し,また配送も迅速円滑であった。自由民権運動が台頭する81年に,矢野竜渓(文雄)が小西から同社を譲り受け,民権派(改進党)の機関紙として急進論を掲げ,官権派の《東京日日新聞》と論戦を展開した。…

※「駅逓寮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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