騙に手なし(読み)だますにてなし

精選版 日本国語大辞典 「騙に手なし」の意味・読み・例文・類語

だます【騙】 に 手(て)なし

  1. 相手がだます気で巧みにあざむけば、いくら用心してもこれを防ぐ手段がない。
    1. [初出の実例]「また騙すに手なしといふことがござる、もし夜討ちを致すも知れぬと言うたれば」(出典:謡曲・夜討曾我(1480頃))
  2. だますよりほか方法がない。
    1. [初出の実例]「古今類なき少人好、さまさま文書て、たますに手なし」(出典:浮世草子・男色大鑑(1687)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android