普及版 字通 「髏」の読み・字形・画数・意味


21画

[字音] ロウ
[字訓] されこうべ・どくろ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は婁(ろう)。婁は婦人が髪を巻きあげた形で、透かし彫りのような状態をいう。肉を失った頭骨はその形に似ている。〔説文〕四下に「髑髏(どくろ)なり」とあり、されこうべをいう。髑髏棚のような祭梟(さいきよう)(首祭)の俗は、未開族のうちに後までも残されていたが、中国の古代にも、断首坑を以て遮(しやれつ)(お祓い)とし、聖域の呪禁とすることは広汎に行われた。殷墓には数千体に及ぶ断首坑がある。

[訓義]
1. されこうべ、どくろ。

[古辞書の訓]
名義抄〕髑髏 ヒトカシラ・ドクロ 〔立〕髏 シヒトノカシラ

[語系]
髑髏dok-loは頭doより転化して、その白骨化したものをいう。また顱dak-laともいう。

[下接語]
髑髏

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

関連語 字訓 字音 字形

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android