高松城(香川県高松市)(読み)たかまつじょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「高松城(香川県高松市)」の意味・わかりやすい解説

高松城(香川県高松市)
たかまつじょう

戦国期~江戸期の城。香川県高松市玉藻(たまも)町にあり、玉藻城ともいう。豊臣(とよとみ)秀吉の臣生駒親正(いこまちかまさ)が1587年(天正15)讃岐(さぬき)17万3000石に封ぜられ、翌年から90年にかけて築いたものである。秀吉の意を受けて瀬戸内水軍監督のための水(海)城として築かれた。生駒氏は4代居城して改易され、1642年(寛永19)松平頼重(よりしげ)が入封し、11代相承して明治維新に至った。松平氏は中国、四国の外様(とざま)大名の押さえとして配置されたため、城は増強に増強が重ねられていった。現在、月見(着見)櫓(やぐら)、続(つづき)櫓、渡(わたり)櫓、艮(うしとら)櫓の四つの櫓と水手門(みずのてもん)が残り、いずれも国の重要文化財に指定されている。史跡

[小和田哲男]


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