最新 地学事典 「高槻層」の解説
たかつきそう
高槻層
Takatsuki Formation
西南日本内帯,大阪北摂山地南部に広く分布する砕屑岩層。超丹波帯氷上層類似の砂岩と断層で接し,その構造的上位にあることから,超丹波帯のナップの一つと推定される。三畳紀後期の放散虫化石が産出したとする報告もあるが,時代論は未確定。暗緑色で塊状~厚層理の砂岩あるいは砂岩泥岩互層をなし,高槻市川久保で層厚1,700m。西部の安威川流域では頁岩主体で山下層と呼ばれる。砂岩は細粒の石質アレナイト~石質ワッケで,岩片は珪長質・中性火山岩,火砕岩片に富む。ごくまれにペルム紀の赤色チャート・珪質頁岩を伴う。岩相の特徴から1/5万図幅「篠山」(栗本史雄ほか,1993)の味間層,1/5万図幅「広根」(松浦浩久ほか,1995)の長尾山層に対比。坂口重雄(1973)命名。
執筆者:武蔵野 実・栗本 史雄
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

