高田御所跡(読み)こうだごしよあと

日本歴史地名大系 「高田御所跡」の解説

高田御所跡
こうだごしよあと

[現在地名]八代市奈良木町 宮園

八代市立第五中学校東方の山手の一画にあり、征西将軍宮懐良親王良成親王の御所跡と伝えられる。正平元年(一三四六)頃、南朝の中院義定が懐良親王に先立って薩摩から当地に着岸し、居館を定め、懐良親王を迎えたのが始まりという。征西将軍職を譲られた良成親王は当所で南北朝合一を迎えたといわれる。「国誌」に「征西将軍懐良親王高田ノ御所ニ坐シタリト云伝レトモ其地不分明、随逐公武ノ諸臣四十余人高田ニ散在シテ麓ノ御所ヲ守護スト云伝ヘ其屋敷跡ハ所々ニ四十余流ノ姓名ヲ地名トス」とあり、「盛国村稲次村盛綱権太関丸道願大塚米持高木稲重」など三七の地名を記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android