高級紙(読み)コウキュウシ(その他表記)quality paper

知恵蔵 「高級紙」の解説

高級紙

欧米の新聞の分類にしばしば用いられる区分。タイムズ(英)やルモンド(仏)などのように、政治・経済・文化についての記事や論説を中心に地味な見出し紙面で、少数の社会的エリートを読者層とした新聞が高級紙、デーリーミラー(英)やビルト(独)などのように、社会的事件やスポーツ・芸能記事などを中心に派手な紙面構成を特徴とし、一般庶民を広く読者層とする新聞が大衆紙とされる。日本の新聞は、一般にこうした区別がなく、両者の良さをミックスしているものとされるが、新聞の形態は、その国の社会構造や教育・文化の水準に左右されるところも大きい。日本でも明治初期に大(おお)新聞と小(こ)新聞という区別があり、前者は、政治にかかわる論説や記事が中心で漢文調の新聞、後者は、日常的な市井の雑報記事を中心とし口語体で漢字にもふりがなをふった新聞を指していた。こうした区分は、新聞の商業化や報道記事重視の流れの中で消滅した。

(浜田純一 東京大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

世界大百科事典(旧版)内の高級紙の言及

【クオリティ・ペーパー】より

…エリート階層を読者とする質の高い新聞。日本語では〈高級紙〉。広く大衆に読まれる娯楽的な大衆紙と対比的に用いられる。…

※「高級紙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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