高野派(読み)こうやは

精選版 日本国語大辞典 「高野派」の意味・読み・例文・類語

こうや‐はカウヤ‥【高野派】

  1. 〘 名詞 〙 古義真言宗の一つ。和歌山県高野山金剛峯寺(こんごうぶじ)総本山とする。明治三三年(一九〇〇真言宗各派が独立した時、高野派を公称して管長別置し、大正一四年(一九二五)一二月に御室派大覚寺派と合同して古義真言宗と称した。昭和一六年(一九四一)真言宗の各派を統合して単称の真言宗が成立したが、宗教法人令により再分裂。高野派が同二七年二月宗教法人法により認証を受けた。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の高野派の言及

【山の神】より

…また東北地方の山間部には熊などの獣を獲るまたぎと呼ぶ狩猟者がいた。彼らは冬季間に集団的に狩猟に従事するのであるが,日光派といって日光権現から狩りの許可を得たという由来を持つのと,高野派といって弘法大師から畜生済度の呪文(じゆもん)を得たというものとがあり,それぞれ極秘の巻物を伝えていた。また長野県の諏訪大社を本社とする諏訪明神を狩猟の神・山の神として信仰(諏訪信仰)する猟師が,中部地方を中心に分布している。…

※「高野派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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