高鳴(読み)たかなる

精選版 日本国語大辞典 「高鳴」の意味・読み・例文・類語

たか‐な・る【高鳴】

〘自ラ五(四)〙
① 高く鳴りひびく。物音などが大きくひびきわたる。
午後曳航(1963)〈三島由紀夫〉一「この時刻にも汽笛が高鳴って、出帆してゆく船があるかもしれない」
② 興奮してはげしく動悸(どうき)がする。心が勇んで胸がどきどきする。
※北大寮歌・都ぞ彌生の雲紫に(1912)〈横山芳介〉「高鳴る血潮の迸りもて」

たか‐なり【高鳴】

〘名〙
① 高く鳴りひびくこと。また、その音。
※続々金色夜叉(1899‐1902)〈尾崎紅葉〉二「早瀬の波の高鳴は」
② 興奮して、動悸がすること。胸がどきどきすること。
神経病時代(1917)〈広津和郎〉六「小さな刺戟ひとつでも受ければ、直ぐにそれが胸中一ぱいに拡がって高鳴りするやうに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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