普及版 字通 「髦」の読み・字形・画数・意味
髦
14画
[字訓] さげがみ・すぐれる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は毛(もう)。〔説文〕九上に「髮なり」とし、字を会意とするが、髟(ひよう)部の字はおおむね形声である。〔音義〕類に引く〔説文〕の文に「髮中の髦を謂ふなり」「髮中の豪(なが)きなり」とあり、豪毛をいう。人に及ぼして、その俊傑なる者を俊髦という。幼児の髪を左右にふりわけたものを両髦といい、幼児の意に用いる。
[訓義]
1. ながい毛。
2. さげがみ、たれがみ。
3. ぬきんでる、すぐれる、その人。
4. たてがみ、猪の荒い毛、豪毛。
5. また旄・(ぼう)と通用する。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕髦 目佐之(めざし) 〔名義抄〕髦 エラブ・タチガミ・メザシ 〔字鏡集〕髦 タチガミノケ・エラブ・ケノナガキ
[語系]
髦・毛mは同声。・旄mもまた同声。すべて毛髪の長くめだつものをいう。
[熟語]
髦牛▶・髦傑▶・髦彦▶・髦士▶・髦秀▶・髦俊▶・髦碩▶・髦節▶・髦髫▶・髦頭▶・髦馬▶・髦老▶
[下接語]
英髦・加髦・群髦・賢髦・才髦・時髦・朱髦・鬚髦・俊髦・雋髦・垂髦・髦・馬髦・被髦・弁髦・誉髦・両髦
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報