鬢差し(読み)びんさし

精選版 日本国語大辞典 「鬢差し」の意味・読み・例文・類語

びん‐さし【鬢差・鬢挿・鬢指】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代女性が髪を結う時に鬢をふくらませるために中に入れたもの。鯨鬚(くじらひげ)や細い鉄線などで作り、弓のように張って用いた。びんはり。
    1. [初出の実例]「奴の凧に鳶の八分、鬢指(ビンサシ)が出て」(出典洒落本・無量談(1771))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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