鬼面川
おものがわ
最上川支流の一。米沢市南部の吾妻山系西大巓(一九八一・八メートル)の横根沢に源を発する大樽川が、東鉢山(一五一一・七メートル)北麓に源を発する綱木川、カツラ沢に発する太田川と赤芝で合流、助ノ沢から出る烏川・八谷沢・普(不)洞沢などの谷水を集める小樽川と館山で合流し鬼面川となり、市街西方を北東流して東置賜郡川西町洲島で松川に合流する。全長は小樽川を含め約三二・九キロ。当川は古来流路の変遷がはなはだしかったといい、もと成島村で東に折れ、塩井・小瀬・窪田の諸村を経て戸塚山麓で松川に合していた。また慶安四年(一六五一)頃までは塩野村の南端を流れて松川に合していたという(旧米沢市史)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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