鯖の尾(読み)さばのお

精選版 日本国語大辞典 「鯖の尾」の意味・読み・例文・類語

さば【鯖】 の 尾(お)

  1. 当世兜(かぶと)の変わり鉢の名称一つ。張懸(はりかけ)鉢の形状に鯖の尾鰭を表徴したことによる名。〔武具訓蒙図彙(1684)〕
  2. 建築仕口で、魚の尾のように端の開いている形をいう。〔日本建築辞彙(1906)〕
  3. (やじり)一種。鯖の尾に似せたもの。〔随筆貞丈雑記(1784頃)〕
    1. 鯖の尾<b>③</b>〈武用弁略〉
      鯖の尾〈武用弁略〉

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とっさの日本語便利帳 「鯖の尾」の解説

鯖の尾

ログハウスのような建物で、丸太井桁(いげた)状に組んだ、そのコーナー部分に見られる仕口(しくち)のこと。丸太の端が斜めに切られていて、その部分が鯖の尾鰭(おびれ)のようであることからこう呼ぶ。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

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