鳥巣石灰岩(読み)とりのすせっかいがん(英語表記)Torinosu limestone

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鳥巣石灰岩」の意味・わかりやすい解説

鳥巣石灰岩
とりのすせっかいがん
Torinosu limestone

高知県高岡郡佐川町の鳥巣付近に分布する中生代石灰岩。暗灰色,瀝青質でハンマーで打つと石油臭があるのが特徴。六射サンゴ,ストロマトポロイド,石灰藻苔虫など鳥巣動物群と呼ばれる化石群集を含み,外洋性,暖海性で沿岸から沖合いにわたる礁性の環境を示す。地質時代はジュラ紀後期を主とするが,一部白亜紀前期にわたる。鳥巣石灰岩を含む鳥巣層群は北海道,関東山地から九州まで太平洋側に分布する。

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