鳰の海(読み)ニオノウミ

精選版 日本国語大辞典 「鳰の海」の意味・読み・例文・類語

にお【鳰】 の 海(うみ)

  1. 琵琶湖の別称。におのみずうみ。にお。
    1. [初出の実例]「別れにし我ふる里のにほの海にかげをならべし人ぞ恋しき」(出典:浜松中納言物語(11C中)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の鳰の海の言及

【カイツブリ(鸊鷉)】より

…この鳥は古くはニオ(鳰)と呼ばれ,浮巣は不安定なものとして歌に詠まれた。琵琶湖は〈鳰の海〉と呼ばれていた。 カンムリカイツブリP.cristatus(全長約55cm),アカエリカイツブリP.grisegena(全長約45cm)は,日本では青森県の湖沼地帯や北海道北東地方の湖沼に少数が繁殖している。…

【琵琶湖】より

…北湖の北端近くに周囲2kmの竹生(ちくぶ)島がある。琵琶湖の名称はその形が楽器の琵琶に似ていることに由来するが,古くは〈鳰(にお)の海〉〈淡海(あわのうみ∥おうみ)〉などと称された。なお,鳰はカイツブリの別称で,滋賀県の県鳥である。…

※「鳰の海」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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