鳴る神の(読み)ナルカミノ

デジタル大辞泉 「鳴る神の」の意味・読み・例文・類語

なるかみ‐の【鳴る神の】

[枕]雷の音の意から、「音」「音羽おとわ」に掛かる。
「―音羽の山の峰の雲」〈壬二集・下〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 おと 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「鳴る神の」の意味・読み・例文・類語

なるかみ‐の【鳴神の】

  1. 鳴神(雷)は、姿は見えないでその音を聞くだけであるところから、「音(おと)」または「音」と同音を含む地名「音羽」にかかる。
    1. [初出の実例]「鳴神乃(なるかみノ) 音のみ聞きし み芳野の 真木立つ山ゆ 見おろせば」(出典万葉集(8C後)六・九一三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android