鴻巣雛(読み)コウノスビナ

デジタル大辞泉 「鴻巣雛」の意味・読み・例文・類語

こうのす‐びな【×鴻巣×雛】

鴻巣市産の雛人形。頭と手足を型抜きし、綿繻珍めんしゅちんなどで胴を包み、黒塗りの台の上に立てたもの。

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精選版 日本国語大辞典 「鴻巣雛」の意味・読み・例文・類語

こうのす‐びな【鴻巣雛】

  1. 〘 名詞 〙 鴻巣人形一種。頭と手足とを型抜きし、綿繻珍(めんしゅちん)などで胴を包み、黒塗りの台の上に立てたひな人形。
    1. [初出の実例]「『ここの宿は人形屋の多い所だの』『その筈だ、鴻巣雛(コウのスヒナ)と言て、裸人形の本元だア』」(出典滑稽本・魂胆夢輔譚(1844‐47)五)

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世界大百科事典(旧版)内の鴻巣雛の言及

【鴻巣[市]】より

…1767年(明和4)法要寺薬師堂から出火,宿内の9割,500戸が被災し,幕府は復興費1625両を20ヵ年賦で貸与した。鴻巣雛の特産地として知られ,文化期(1804‐18)には28軒が製作に従事した。荒川の御成河岸から江戸へ出荷されたが,1809年江戸雛屋仲間より訴えられ,64年(元治1)示談が成立した。…

※「鴻巣雛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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