国指定史跡ガイド 「鶴ヶ岱チャランケ砦跡」の解説
つるがたいチャランケちゃしあと【鶴ヶ岱チャランケ砦跡】
北海道釧路市鶴ヶ岱にある砦(チャシ)の跡。春採湖の北岸から南に向かって半島状に突き出した台地の頂部(標高12m)にあり、東西30m、南北15mの大きさをもつ。すそにジグザグになった2条の濠(幅3m、深さ1m)がめぐらされ、上は2段に築かれている。東・西・南側の三方は急斜面で、北側は比較的おだやかな斜面となっており、南側にはかつて船着き場があったといわれる。大昔、この場所はトーモシリ(湖の中島)と呼ばれる離れ島で、トーコロカムイ(湖の神様)の遊び場であったと伝えられる。チャランケは、話し合いの場という意味であるが、これは後世につけられたもので、本来の呼び名はわかっていない。1935年(昭和10)に国の史跡に指定された。JR根室本線ほか東釧路駅から徒歩約24分。