鷹之巣村(読み)たかのすむら

日本歴史地名大系 「鷹之巣村」の解説

鷹之巣村
たかのすむら

[現在地名]美濃加茂市加茂野町鷹之巣かものちようたかのす

南北に細長い村で、伊辺いべ村の北東にあり、市橋いちはし村の東に並ぶ。関街道筋。暦応四年(一三四一)一〇月二八日の修理権大夫奉書(朽木文書)に「蜂屋庄内太田郷并鷹栖村大針郷以下所々押妨事」とある。「濃陽志略」は鷹巣庄と記す。弘治二年(一五五六)斎藤義龍が桑原右近衛門尉へ宛行った年貢銭目録(斎藤文書)中に「こびの内さんさいかたたかのすニあり廿貫」とあり、永禄八年(一五六五)織田信長が斎藤新五へ与えた宛行状写(備藩国臣古証文)に「弐拾貫文 たかのす」とある。両氏加治田かじた(現加茂郡富加町)城主佐藤紀伊守の養子であったと推定される。

慶長郷帳には大久保石見守支配の山年貢米一石八斗があるのみで、本高が見当らない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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